夏休み、家族といるとしんどくて過食が増えてしまうあなたへ

せっかくの夏休み。
家族で仲良く、楽しい時間を過ごしたい、と思うのに、
実際に家族と過ごす時間が長くなるとしんどくなってしまう・・・。
と、悩んでいませんか?
先日、こんなご相談がありました。
夏休み、夫と子どもと一緒に過ごす時間が長くて、しんどくなっています。
せっかくの夏休みなので家族と楽しい時間を過ごしたいのですが、
夫や子どもの顔色が気になって、自分の意見を主張することを我慢してしまいます。
一緒にいるのがつらくて、
みんなで出かけても
心の中では「早く家に帰って一人で過食したい」と思ってしまいます。
家族と一緒がいたいのに、しんどいです。どうしたらいいでしょうか?
(特定の方のお話としてではなく、よくいただくご相談の例としてご紹介しています)
「せっかくの夏休みなのに、家族といるのがしんどい」
すごく苦しいことだと思います。
夏休みやお正月など、
家族で一緒にいる時間が長くなる時期には
摂食障害のご本人・ご家族から、
「家族と一緒にいることが苦しい」というご相談を、たくさん伺います。
あなたもそんな風に悩んでいませんか?

「一緒にいたい」のに「しんどい」。矛盾しているようで、矛盾していない
「家族といたい」と「家族といるとしんどい」。
この二つは、一見すると矛盾しているように感じるかもしれませんね。
実は、心理学の「アタッチメント(愛着)」という視点から見ると、
この二つはまったく矛盾していません。
むしろ、よく同時に起こりうることなのです。
アタッチメントとは、簡単に言うと「人と安心してつながる力」のこと。
本来であれば、人と近づくことは安心や喜びにつながるものです。
ですが、成長の過程で
「近づいたら傷ついた」
「本音を出したら拒絶された」
「相手の顔色をうかがわないと安全でいられなかった」というような
経験を重ねてきた場合、
脳と身体は「近づく=危険かもしれない」というパターンを学習してしまいます。
その結果、
頭では「一緒にいたい」と思っても
身体は
「近づくほど緊張する・疲れる・逃げたくなる」と
反応してしまう。
これが、「近づきたい、でも近づくほど苦しくなる」という状態です。
・相手の顔色をうかがって
自分の意見を我慢してしまうのも、
・気づけば一人になっている場所を探してしまうのも、
・過食したいという衝動が強くなるのも
すべて「安全を確保しようとする、とても自然な反応」なのです。
あなたが悪いのでも、弱いのでもありません

家族といるだけでしんどくなるなんて、
自分は薄情で
家族に対する愛情が少ないんじゃないかと思ってしまいます。

こんなことで疲れるとか、過食したくなるとか、
私の心が弱いだけですよね
そんなふうに、自分を責めてしまう方も少なくありません。
でも、これは性格の問題でも、
家族への愛情が足りないからでもありません。
アタッチメントのパターンは、
幼い頃からの積み重ねの中で、
生き延びるために身につけてきた「パターン」です。
あなたが悪いわけでも、弱いわけでもない。
ただ、その過去のパターンが今の暮らしの中で、
あなたを苦しくさせているだけなのです。
今すぐできる対処法──「一時退避」に許可を出す
根本的な変化には少し時間がかかりますが、
今日からできることが一つあります。
それは、「一人になる時間」に、自分で許可を出すことです。
気づけば一人で過ごしている、というのは、
実はあなたの心と身体が
「これ以上家族といると、限界を超えてしまう」
「今、休憩が必要だよ」と
教えてくれているサインです。
それを「逃げてしまった」と自分を責めなくて大丈夫です。
むしろそれは、
あなたが限界を超えて、家族を傷つけたり、あなた自身が傷ついてしまうことを防ぐために必要な行動。
つまり、 あなたも家族も守るために必要な選択なのです。
だからこそ
「疲れたから少し充電してくるね」
「ちょっと一人の時間をもらうね」
というひと言を、家族に伝えてから離れてみてくださいね。
黙って離れると「拒絶された」と家族に伝わってしまったり、
「何を考えてるのか分からない」と思われてしまうことがありますが、
ひと言添えるだけで、
それは「関係を断つ行動」ではなく
「関係を続けるための行動」に変わりますよ。
そして何より、
あなた自身が
「家族と距離をとることは、
逃げではなく、
自分を大切にする行動なんだ」と
認識できることが、
回復の大きな一歩になりますよ!
根本的には、愛着トラウマを癒していくアプローチが必要です
とはいえ、「一時退避」は、その場をしのぐための応急処置です。
「近づくと苦しくなる」というパターンそのものを変えていくには、
根っこにある愛着のパターン
──愛着の傷つき──に、
ゆっくりと向き合っていく時間が必要になります。
これは、一人で頑張って克服するものではありません。
安全な関係性の中で、
少しずつ「近づいても大丈夫だった」という
新しい経験を積み重ねていくことで、
脳と身体のパターンは少しずつ書き換わっていきます。
そのための土台づくりを、
親子過食卒業レッスンのグループ講座や
個別セッションでお伝えしています。
「家族と一緒にいたい」という気持ちを、
我慢や自己犠牲ではなく、
安心の中で叶えていきたい!
大事な家族と、心から安心して
一緒にいる時間を増やしたい!
そんな思いを叶えたい方は
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よくあるご質問
Q. 家族を愛していないから、しんどく感じるのでしょうか?
A. いいえ、愛情の深さとしんどさは別のものです。
むしろ大切に思う相手だからこそ、顔色をうかがい、緊張してしまうということがよくあります。
Q. 一人になる時間を持つと、家族との関係が悪くなりませんか?
A. 黙って距離を置くと誤解を招くことがありますが、
ひと言伝えてから離れることで、関係を保ちながら自分を守ることができます。
Q. 愛着トラウマは、大人になってからでも癒せますか?
A. はい。
愛着のパターンは、安全な関係性の中での新しい経験の積み重ねによって、何歳からでも少しずつ変化していきます。
※本記事は一般的な心理学の知見に基づく情報提供を目的としており、医療的な診断や治療の代替になるものではありません。強い苦しさが続く場合は、医療機関や専門家へのご相談もあわせてご検討ください。
大橋とも(Ohashi Tomo)
公認心理師。「親子過食卒業レッスン」主催。著書『わが子が摂食障害になったら読む本』。25年以上の当事者としての経験と専門的知見の両面から、子どもの摂食障害に悩む親御さんの支援を行っている。

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