となりのトトロに学ぶ摂食障害の回復方法とは?

朝起きて、お子さんのお弁当を作って、洗濯をして、下の子の世話をして。気づいたら夕方になっていて、「今日、自分はどんな気持ちだったんだろう?」と振り返ろうとしても、うまく思い出せない。そんな日々を過ごしていませんか。

家族のために動くことが当たり前になりすぎて、自分の気持ちや疲れに気づく前に次の家事や育児がやってくる。気づいたら一日が終わっていて、「私は今日、何を感じていたんだろう」と自分の心がどこか遠くに置き去りになってしまう。実はこの「自分のことは後回し」というパターンの中に、過食から回復していくための大切なヒントが隠れています。

目次

夏休みに再放送される『となりのトトロ』。あなたは見たことがありますか?

この物語の中には、過食から回復するためのヒントがぎゅっと詰まっています。今日はそれを心理学の視点でお伝えします。

公認心理師として「親子過食卒業レッスン」を主催している大橋とも(オレンジ)です。

著書「わが子が摂食障害になったら読む本」
(Amazon「ストレス・心の部門」予約1位)
読売新聞オンライン『ヨミドクター』掲載
婦人公論JP掲載
LuckyFM茨城『ダイバーシティ-ニュース』出演


トラウマ・愛着・マインドフルネス(MBRP)を専門に、
摂食障害の当事者・ご家族のサポートを行っています。
私自身も25年以上、摂食障害の当事者として苦しんだ経験があり、
その経験と専門家としての視点の両方から、お伝えしています。

心理学の視点で見る「摂食障害になりやすい登場人物」

『となりのトトロ』に登場する姉妹、さつきとメイ。この物語を心理学の視点で見てみると、実は「摂食障害になりやすい登場人物」がいると感じます。誰だと思いますか。

それは、さつきです。

さつきのお母さんは病気で入院しています。そのため、まだ小学生のさつきが妹のお弁当を作ったり、家事を手伝ったり、働くお父さんの代わりにメイの世話をしたりしています。いわゆる「ヤングケアラー的」な役割を担っています。

まじめで、しっかりしていて、家族の困りごとに早く気づく繊細さがあり、家族のために頑張れる力もある。その力は本人にとって「やりがい」「喜び」「家族の中での居場所」にもつながっているでしょう。

でも、まだ小学生。本来ならもっと子どもらしく、自分のことだけをしていてもいい年頃です。それでも「お母さんの代わりに家族のケアをする役割」を引き受けている。

公認心理師としてご相談を伺っていると、自分のことより誰かのことを優先しないと生活が回らない環境で育った方は、摂食障害のご本人にも、お子さんが過食で悩むお母様にも、本当に多いと感じます。

他人を優先することが当たり前になりすぎて、自分のつらさに気づけない。だからこそ、「過食」という症状や「わが子の過食」という形で心のつらさが表に出てきやすいのです。

25年間、過食と付き合ってきた私自身も

私自身も「お姉ちゃんだから、しっかりしないと」「誰かのケアをすることが自分の価値になる」というマインドが深く根付いていました。誰かの期待に応えて、誰かの役に立たないと「私は生きていけない」。無意識にそう思うようになり、自分のままで生きることが苦しくなっていきました。

その結果、過食がやめられなくなっていったのです。

回復のカギは「メイちゃんモード」を取り入れること

さつきのように「しっかり者のお姉ちゃんモード」で生きていると、自分の気持ちを抑え続けてしまいます。そこから抜け出すヒントが、トトロでいう「メイちゃんモード」を自分の中に取り入れることです。

① メイちゃんモード(欲求が優位)

  • 「お母さんにトウモロコシを届けたい」と思ったら、できるかどうかより先に「行ってみよう」と歩き出す
  • 思考より、欲求が優位に立っている状態

② しっかり者のお姉ちゃんモード(思考が優位)

  • 「迷惑をかけるかもしれないから、やっちゃいけない」
  • 「こんな距離、歩けるはずない」
  • 頭で判断して、自分の気持ちを抑える

誰かのケアができる繊細さや気づかいがある、あなただからこそ。その力を「自分自身」にも向けてあげてほしい。自分の気持ちを叶えてあげること。その積み重ねが、過食を少しずつ減らしていきます。

まとめ

「しっかり者のお姉ちゃん」として頑張ってきたあなたの繊細さや気づかいは、本来とても価値のある力です。ただ、その力をずっと「誰かのため」にだけ使い続けると、心はどこかで悲鳴を上げてしまいます。

親子過食卒業レッスンでは、「お姉ちゃんモード」から「メイちゃんモード」へ切り替える方法を、一人ひとりの状況に合わせて具体的にお伝えしています。

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このセミナーでお伝えする内容
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著書

『わが子が摂食障害になったら読む本』(Amazon「ストレス・心の病気」部門予約1位)

著者プロフィール

公認心理師(摂食障害専門)オレンジ

大橋とも(オレンジ)
公認心理師/『親子過食卒業レッスン』主催

自身も25年にわたり摂食障害に苦しんだ経験を持ち、その経験と専門知識を活かして、親子過食卒業レッスンのグループ講座や個別セッションで、摂食障害のお子さんを持つ親御さんのサポートを行っている。著書に『わが子が摂食障害になったら読む本』。

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