夏休みに悪化する摂食障害「家では荒れるのに外では元気」の理由


摂食障害の娘が、
夏祭りや海、プールを
それなりに楽しんでいます。
「元気そうで一安心」と思っていたら――
家に帰ってきたとたん、
急に荒れて、落ち込んで、
過食(拒食)がひどくなるんです。
遊ぶ元気があるはずなのに、
家ではぐうたらしていて、
食べたお皿も片づけません。
何回伝えても聞く耳もないんです。
正直、母親として
「それってわがままなんじゃないの?」
「遊べるくらいなら家でもお皿の片づけくらいちゃんとしてよ」と
思ってしまうんです――
家族としてどうしたらいいですか?
あなたは、そんなふうに悩んだことはありませんか?
毎年この季節になると、
同じお声を多くいただきます。
「夏になってから過食・嘔吐・拒食が増えています」
摂食障害のお子さんは、変化や刺激の影響を受けやすいことがあります。
暑さ、人混み、旅行、帰省、SNS、薄着による体型意識の高まり……。
実は夏は、思っている以上に心と体へ負荷がかかりやすい季節なんです。

“治そう”と頑張るほど苦しくなることがある
昨日開催した、親子過食卒業レッスンお母さま講座(8月編)では、
夏に摂食障害のお子さんが不安定になりやすい理由と、親子で乗り切るための4つのケアについて学んでいただきました。
実は、夏は刺激が多く、心のコップが満タンになりやすい季節です。
満タンの状態では、少しの刺激であふれてしまい、過食・拒食が悪化しやすくなります。
だからこそ必要なのは、何かを「足す」ことではありません。むしろ――
- アドバイスを減らす
- 心配しすぎることを減らす
- 先回りを減らす
- 正そうとすることを減らす
そんな「引き算のケア」なんです。
赤・青・緑の3つのゾーンで見る
お子さんの状態は、次の3つのゾーンで考えることができます。
🔴 赤ゾーン
刺激に敏感で、話しかけるとあふれやすい状態
🔵 青ゾーン
刺激に対応できなくて休息が必要な状態
🟢 緑ゾーン
安心していて、対話が届きやすい状態
このモデルを知ることで、
「今、話しかけてもいい状態か」
「今は話しかけない方がいい状態か」が見分けられるようになります。
刺激を減らす関わりが、お子さんの回復を支える大切な土台になりますよ。
お母さんが安心できる場所を持つこと
私が伝えたいのは、摂食障害を「治す方法」だけではありません。
お母さん自身が安心できる場所を持ち、一人で抱え込まなくてもいいことを知ってほしいのです。
お母さんがまず人とのつながりの中で安心をチャージすること。その安心を、お子さんへ渡していくこと。
これまで、お母さんの
「安心感」と「家族対応の選択肢」が増えることで、家族の空気が変わり、親子の関係性が変わり、お子さんが自分の想いを話せるようになり、回復が少しずつ進んでいく姿をたくさん見てきました。
今日からできる実践ワーク
次の4つを、ノートに書き出してみてください。
- お子さんに対して増やしたいこと
- お子さんに対して減らしたいこと
- お母さん自身が増やしたいこと
- お母さん自身が減らしたいこと
「うちの場合はどうしたらいいの?」
と悩むお母さんへ
摂食障害の正しい知識を学びながら、
お子さんへの具体的な対応方法を一緒に見つけて練習する場所――
それが「親子過食卒業レッスン体験講座」です。
摂食障害回復1day体験講座
7/29(木)13:00〜15:00 【満席】
8/28(金)10:00〜12:00 【増席しました!】

【無料/寄付制】
『わが子が摂食障害になったら読む本』出版記念セミナー
主催:NPO法人マインドフルネス心理臨床センター
日時:2026年8月26日(水)20:00〜21:00
講師:大橋とも(オレンジ)公認心理師
司会:小林亜希子(NPO法人マインドフルネス心理臨床センター代表 公認心理師・臨床心理士)
対象:ご家族・当事者・支援者・関心のある方どなたでも
費用:無料/寄付制

よくあるご質問
Q. 外では元気なのに家でだけ荒れるのは、わがままなのでしょうか?
A. わがままではなく、外で頑張った反動が、安心できる家庭という場所で出ている場合が多いと考えられます。「甘え」ではなく「安全な場所だからこそ出せているサイン」として捉える視点が助けになります。
Q. 体験講座はどんな内容ですか?
A. 摂食障害への理解を深めながら、なぜ意志だけでは症状が止まらないのか「摂食障害の仕組み」をマナbます。さらに、その日からご家庭ですぐに使える具体的な関わり方を学べる講座です。詳細は上記のお申込みページをご覧ください。
Q. 個別相談はできますか?
A. 講座の中でうまくいかないことがあれば、個別セッションで1対1のご相談もオプションで可能です。まずは体験講座からお気軽にご参加ください。
※本記事は、公認心理師としての知見および当事者としての経験に基づく一般的な情報提供を目的としており、医学的診断・治療の代替となるものではありません。症状が重い場合や緊急性が高いと感じられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
WRITER
大橋とも(オレンジ)
公認心理師|過食卒業レッスン主宰
25年間の摂食障害当事者としての経験と、公認心理師としてこれまで2000人以上のご本人・ご家族と関わってきた実績をもとに、摂食障害に悩む子どもを持つ親御さんへのサポートプログラム「orange-mindful」を運営。著書『わが子が摂食障害になったら読む本』はAmazon「ストレス・心の病気」部門で予約1位を獲得。FM茨城「Diversity News」など、メディア出演も行う。

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